2008年8月11日月曜日

ジオン注の通院治療を始める

  私たち成人の3人に1人は痔に悩んでいるといわれており、その内、最も多いのが痔核(いぼ痔)で全体の約半数を占めているという。私も例に漏れず20年来の痔主だ。地主だと良かったのだが。
  かつての治療法は手術での切除だったが、2005年から旧三菱ウェルファーマが開発した内痔核硬化療法剤「ジオン注」が使われる様になった。硫酸アルミニウムカリウム及びタンニン酸を有効成分とする局所注射用配合剤である。痔核への注射であり外科手術に比べ患者の負担は軽い。
  肛門科のある総合病院は少ない。社会保険中央総合病院には大腸肛門病センターがあり学会での活動も活発だ。そこに勤務していた医師が近所にクリニックを開いているので世話になることにした。臨床報告では、ジオン注は9割の患者に有効であったという。私自身が残り1割の患者にならないことを望む。

2008/8/12  ジオン注、体験初日
  ジオン注射をしてきた。鎮静剤か局部麻酔か分からないがホンワカした気分でウトウトしている間に終わってしまった。麻酔が醒めるまで1時間ほどTVを見ながら休憩し、肛門のチェックと医師の説明を受け帰宅した。痛みも出血もない。私には何の負荷もかからない楽なものだった。今後数日間、抗生物質と消炎剤を服用し時々通院することになる。
  下のようなジオン注の治療結果の報告を見つけた。URLだけの記載では見つけにくいので丸々コピーさせてもらう。
日本大腸肛門病学会雑誌第61巻05号(2008年5月号)目次・抄録http://www.coloproctology.gr.jp/mag/200805mag.html
II:肛門疾患に対する硫酸アルミニウムカリウム・タンニン酸(ALTA)硬化療法―1,000症例を経験して
    鉢呂 芳一 安部 達也 國本 正雄 くにもと病院
  硫酸アルミニウムカリウムおよびタンニン酸を有効成分とする内痔核硬化療法剤(以下ALTA)が臨床使用され,すでに2年が経過した.当院では2005年4月より様々な肛門疾患に対し本治療法を導入し,その使用症例は1,000例に達している.2007年5月までに経験したALTA治療は,内痔核症例885例,直腸粘膜脱症例101例,直腸脱症例30例であった.合併症として,内痔核症例において嵌頓痔核を1例,直腸潰瘍を3例経験した.
  ALTA単独内痔核治療526例のうち再発症状を28例(5.3%)に認め,すでに13例で再ALTA治療を行った.直腸粘膜脱および直腸脱症例では10~20%に再発症状を認めているが,低侵襲治療としてほぼ満足する結果であった.ALTA治療において経験した合併症や再発例の多くは初年度の症例であった.現在では,ALTA治療の適応を明確にするとともに,治療上の様々な工夫を加えることで良好な成績を得ている.

2008/8/19 ジオン注、1週間経過
  翌日と3日目に通院診察、医師が夏季休暇に入ったので次は22日に診察してもらう。消炎剤を3日間、抗生物質を5日間服用した。今は排便後ボラザG軟膏を注入しているだけ。発熱や出血、痛みなどはまったく無かった。だけれども、飲兵衛の禁酒はヒジョーに辛~い。

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