2009年10月22日木曜日

気象庁って何をするところ

  昨日は山中湖畔のパノラマ台という高台に出かけ、富士山と山中湖を一枚の写真に収めようとした。富士山はズーッと雲に隠れたまま、ノートPCのメンテナンスをしながら2時間以上も粘ったが、太陽と被写体の位置関係が次第に悪くなっていくので撮影を断念。今日は昭和公園で紅葉前の銀杏を撮っておこうとしたが開園時点でもう真上に雲が、これでは画にならない。日中は晴れの予報だったのに。
  撮影に出かけるときは前夜と朝、目的地の時系列天気予報を見ている。気象庁のホームページは表示される地域がおおまかなので民間気象会社のHPが頼りだ。ページデザインは違っても天気予報はすべて気象庁が発表したもの、気象業務法により気象庁以外のものは予報ができない。

  台風18号のとき、気象庁発表とは違う上陸地点を発表したということで、気象庁がウェザーニュース社に口頭注意したという。文書にしないで自分たちの行動足跡を残さない口頭注意という卑劣な手段での民間いじめだ。台風の上陸地点は観測結果から導き出された「結果」であり、気象庁以外がやってはならない「予報」ではない。予想と結果、味噌もクソも一緒にして「おれが法律だ」的な大柄さだ。気象庁発表の上陸地点が正しいと主張するのなら、その根拠となるデータを開示すべきだ。更には、法律でもって予報業務を気象庁という官庁に託したままにするのか、競争原理が働く民間に解放して予報結果の善し悪しを市民の判断に委ねるのか、議論が起こることを期待する。
※ウェザーニュース社が気象庁へ上申書(WN社の見解)および上陸地点の根拠
※気象庁長官記者会見要旨(平成21年10月15日)の質疑応答も見てほしいが、質問した記者たちの不勉強が目につくだけかもしれない。

0 件のコメント: