2011年9月24日土曜日

ケーブル捌き、よく出来ていた

  自宅から徒歩10分の会場で毎月「下丸子Jazz倶楽部」と銘打ったコンサートがあり時々聴きに行っている。今日は18周年記念という会で料金たったの\3,000の三倍の価値はある内容のコンサートだった。
  視点を変えて。ワイヤレスマイクが多用される昨今、有線マイクの出番が減ったようにも思えるが、PAを伴う場面では有線マイクは今も現役である。今日も歌手は手持ちの有線マイクを使っていた。私が注目したのは、そのマイクケーブルの捌き方である。

  マイクケーブルの美しい在り方は次のようになる。まず、歌手の胸元から垂直に床に落ち、1/4円弧を描いて床の上を舞台の袖にまっすぐに伸びてゆく。途中、蛇のようにとぐろを巻いたりくねったりしては美しくない。前後左右に動く歌手の動きに合わせてケーブルを繰り出したり引き寄せたり、客から見えないところに身を置き担当者はケーブルを捌くことになる。
  マイクケーブルが美しい容姿を保つように努力しているのが音響スタッフだ。今日は下手袖から若いスタッフがケーブルを制御しており、いい結果を出していた。マイクケーブルの見た目を美しく捌くなどということは、もうとっくに忘れ去られているものと思っていたのだが、このような事をきちんと指導し今も実践している音響会社が有ることに安堵した今夜だった。

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